1. バイクとはどんな乗り物?

前後にタイヤ(車輪)があって、その真ん中にエンジンがある乗り物をバイク=Bikeと呼んでいる。バイクは止まっている時は自立できないが、走り出してスピードが上がれば安定して倒れない。ライダーはシートにまたがって操作するが、股の間には燃料タンク(もしくはタンクカバー)があり、その下にエンジンがある。走るためにはエンジンで後輪を回しているが、ほとんどのエンジンはガソリンを燃料とする(ごく一部に軽油を使うディーゼルエンジンも存在する)。最近では、エンジンではなく電気モーターを使い、充電式のバッテリーを積んだ電動スクーターや、四輪車のようにエンジン+モーターのハイブリッドバイク(ホンダPCX HYBIRID)もある。バイクから生まれたスクーター、三輪車(前2輪+後1輪のヤマハNIKENやトリシティ。前1輪+後2輪のホンダ・ジャイロ)もバイクの仲間で、駆動輪はいずれも後輪(実験車などでは前後輪駆動=2輪駆動もある)。バイクは車輪が前後に縦に並んでいる物で、セグウェイなど横並びの物は2輪でもバイクとは呼ばない。

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英語では一般的にモーターサイクル=Motorcycleで、バイクは自転車=Bicycleのことを意味することが多い(つまり、ここでいうバイクはエンジン付き自転車ということになる)。biはラテン語で2を意味し、車輪がふたつなのでBike。欧米ではエンジンのことをモーター(Motor)とも言い、アメリカやイギリス等ではバイクのことを古くはモーターバイク=Motorbike、オートバイク=Autobikeとも呼んでいたが、バイク乗り同士ではBikeと呼ぶのが現在は一般的。フランス語ではモト=Motoで、これは英語圏、イタリア語圏、スペイン語圏でも通じる。また、日本でよく使われるオートバイ=Autobyは、オートバイク=Autobikeから生まれた造語(和製英語)なので、外国では通じない。